FX市場は、他の金融市場とは異なり、中央の取引所等の物理的な場所を持たない市場です。銀行や企業・個人トレーダーのグローバルなネットワークを通じて、月曜日から土曜日の朝までの平日24時間取引が行われています。外国為替市場は、シドニーから始まり、日本・中東などのアジア、イギリス・ドイツ等のヨーロッパ、そして最後にアメリカへと移り変わります。中でもニューヨーク・ロンドン・東京が3大市場と呼ばれています。
最初にどの通貨ペアで取引するかを決めます。ThinkMarketsでは、最大70通貨ペアを提供しています。はじめて取引される方は、よく知っている通貨ペアから取引を始めることをお勧めします。
EUR/USDの取引を選択した場合、取引通貨単位はユーロとなります。USD/JPYを選択した場合には、取引は米ドルで行われます。
通貨ペアを決定したら、現在の取引レートから、為替レートがどのように変動するかを予測して売買を選択します。例えば、USD/JPYで、今後は米ドルが弱くなる(ドル安)もしくは円が強い(円高)と予測した時は売り、米ドルが強い(ドル高)もしくは円が弱い(円安)と予測した場合は買いを選択することになります。 各通貨ペアには2つの価格があります。Bid(売値)とAsk(買値)です。この2つの価格差をスプレッドといい、これが取引コストとなります。
建玉は、取引レートに応じて損益が変動します。リアルタイムで損益を確認し、それを踏まえて建玉の追加や決済を判断します。
建玉を決済すると、損益が確定し、リアルタイムでお客様の取引口座に反映されます。
毎月の経済イベントはカレンダーよりご確認いただけます。中でも注目されているのが、米国のNFP(非農業部門雇用者数)の発表です。これは米国労働統計局が毎月発表するもので、発表時に為替レートの変動が大きくなる傾向にあります。 pipsとは、どの通貨ペアでも共通の値動きの単位のことです。 円を含む通貨ペアの場合は、1pipsが0.01円となります。 それ以外のペアでは、1pipsが0.0001となります。 例:USD/JPYの場合、円を含む通貨ペアなので 113.00⇒113.01への移動が1pipsです。 FX取引をより理解していただくために、取引例を紹介します。
ここでは、買い(ロング)取引の例を紹介します。 この例では、米ドルがベース通貨となり売買の基準になります。円安を予測した場合は、米ドルが日本円に対して上昇することを期待し、USD/JPYの買い注文を行います。 (米ドルが日本円に対して下落すると予想した場合には、USD/JPYの売り注文を行います。)
USD/JPYの取引例(ロング)
つぎに、ショート(売り)の取引例を紹介します。 USD/JPYの1時間チャートを開いたとします。同通貨ペアは113.63で取引されており、テクニカル指標では、市場が下落する可能性が高いと示唆しています。市場が下落すると見込んで、10,000ドルの売り注文を行います。今回は、仕事中等でもリスク管理ができるよう、自分の建玉に逆指値注文(損切)と、指値注文(利益確定)を追加します。決済逆指値を114.24、決済指値を113.27に設定しました。
USD/JPYの取引例(ショート)
取引の結果は、市場が下落したため、指値(テイクプロフィット)注文が発動し、逆指値(ストップロス)注文はキャンセルされました。