さ行

用語集

さ/サ

財政政策

政府が歳入や歳出を増減させることで、国の総需要の調整を図ろうとする政策のこと。
 

財務省証券

米国債とも呼ばれる。米国政府が発行する債権。高い信用力と流動性を有し、リスクフリー資産(無リスク資産)として知られている。
 

先物取引

将来のあらかじめ決められた期日に、事前に決定した価格で特定の商品を売買する契約のこと。取引所取引で差金決済を行うという点が、先渡取引と異なる。
 

先渡取引

フォーワード取引ともいう。将来の一定の時点で、事前に合意した価格で商品を購入または売却するデリバティブ取引。相対で行われる予約取引のため、取引・受け渡し条件は自由に決めることができる。店頭取引で現物決済を行うため、取引時点でその対価となる資金が必要。
 

差金決済

金融取引の際に、反対売買の際に生じる損益のみを受け渡しすること。

し/シ

シクリカル銘柄

景気に連動する株または証券のことで、景気が良ければ利益が出て、景気が悪ければ損失が出る。
 

自己相関

異なる期間における一つの変数の変化の相関関係。簡単にいうと、同じ変数の現在と過去でどれだけ相関があるかということ。価格が負の自己相関を示せば、ある期間に下降した場合、次の期間には上昇することを示唆する。価格が正の自己相関を示せば、ある期間に下降した場合、次の期間にも下降することを示唆する。
 

システマティック・リスク

分散投資によって消去することができない市場そのものに存在するリスク。市場リスク・分散不能なリスクともいう。ポートフォリオを組むことでリスクヘッジすることは可能だが、リスクをなくすことはできない。
 

失業率

労働力人口に占める失業者の割合を示す総務統計局が発表する経済指標。完全失業率ともいう。失業率が上がると景気が良くないことを表しており、数値が上昇すると対象国の通貨売られやすくなる。
 

収益率(ROR)

一定期間における投資元本に対する利益や損益の割合のこと。インカムゲインとキャピタルゲインがある。=投資収益率(Rate of Return)
 

主要通貨(メジャー通貨)

国際的な市場で取引に使用される通貨で、取引量が多い安定した世界共通の通貨のこと。具体的には米ドルやユーロ・日本円・英ポンド・スイスフランが該当する。小規模な国では、自国の通貨を主要通貨やバスケット(複数の銘柄を一括で売買する取引)に固定することが多く、中央銀行が準備金として保有することも多い。
 

純資産価値(NAV)

取引口座において、総資産から負債分を差し引いたもの。
 

上昇

公的な調整ではなく、市場の力によって通貨価値が上昇すること。
 

ショートセリング(空売り)

通貨ペアの下落時に利益を得る取引方法。まだ保有していない為替通貨を後日買い戻すつもりで先に売ること。
 

ショートポジション(Short Position)

売り建玉を保有している状態。通貨価値が下落すると利益を得ることができる。売り持ち高が買い持ち高を上回っている状態をいう。
 

ジョバー(Jobber)

少額で安定した短期的(通常は日中の)利益を得ることを目的とするトレーダーのこと。

す/ス

スイス国立銀行(SNB)

スイスの中央銀行であり、その動向はスイスフラン(CHF)の価値に直接影響する。
 

スイッシー

スイスフランの俗称。
 

スターリングポンド

英ポンド・ケーブルなどとも呼ばれる。イギリスの発行する通貨
 

スタグフレーション

物価の大幅な上昇を伴う経済不況。景気の停滞(スタグネーション)+物価上昇(インフレーション)を組み合わせた用語。
 

ストキャスティック・オシレータ

テクニカル分析の一つ。相場の買われすぎ、売られすぎを判断する。過去一定期間の最高値と最安値から終値の水準を分析する。
 

ストップロス・オーダー(S/L)

損切するレートを事前に決めて、そのレートに達した時に自動で決済する注文方法。
 

スプレッド

通貨ペアの売値(アスク/オファー)と買値(ビッド)の差。
 

スプレッドベッティング

金融市場の価格動向を予測し、値動きが上昇するか下降するかだけを予想する取引。FXやCFD同様に証拠金取引でレバレッジが利用できる。
 

スペキュレーション

投機的取引(リスクをとって取引する)。投資よりもハイリスク・ハイリターンで、短期的に為替変動などを利用して利益を獲得していく。
 

スポット市場

売買契約と同時に現物の受け渡しをする市場のこと。スポット=現物のことで、必要な分だけ当事者間で価格を決定し、契約する。
 

スリッページ

注文・決済を行った時の価格と、実際に約定(注文が確定)した時の価格がズレてしまうこと。
 

スワップ

高金利通貨を買って、その通貨より安い金利の通貨を売ると得られる金利差収入のこと。

せ/セ

世界銀行(World Bank)

貧困削減と持続的成長の実現に向けた資本政策のために、途上国政府に対しレバレッジドローンなどの融資を行う国際金融機関。
 

世界貿易機関(WTO)

国際貿易の監督と自由化を目的として設立された国際機関。世界各国が自由に貿易できるように貿易交渉や紛争解決のシステムを設立する。
 

セトルメント(Settlement)

通貨を実際に別の通貨と交換すること。
 

ゼロ・バウンド(Zero Bound)

金利が0%もしくはそれに近い金利を指す。またそれに対応する金融政策。

そ/ソ

総供給(Aggregate Supply)

ある経済圏で生産される(供給したい)財とサービスの総量のこと。一般的に需要の増加は経済における総供給の拡大につながる。総需要が総供給を上回るとインフレが起こる。
 

総需要(Aggregate Demand)

国内総生産(GDP)に対する需要ともいえる。個人消費・政府支出など民間および公共部門のすべての需要を表すために使用される。総需要が総供給を上回るとインフレが起こる。
 

相対力指数(RSI)

テクニカル指標のひとつ。終値の上昇と下降を比較することで、相場が上昇・下降のどちらの勢いが強いかを計測する。数値は0%~100%の間で推移し、70%以上は買われすぎ、30%以下は売られすぎとされている。
 

ソブリンリスク(Sovereign Risk)

国家に対する信用リスクのこと。ソブリンリスクが高まると、格下げ不安や債務不履行などが懸念され、国債などの需要が減り、その国の資金調達が難しくなる。